*SOUZI*
「容保様!」


新選組と話をしている部屋の扉を光が開ける

「光」


素早く容保が駆け寄る


「どうだった?」

両肩を支え、小声で問う

うんうんと頷く


「良かったということか?」

「うん… 治るし、産めるって…」


涙ぐむ光を思わず抱きしめ


「そうか!良かった!!良かった!!」


会話は、聞こえないが

結婚するのだろうな…

新選組の皆が、そう感じていた



「新選組!光を城まで送ってくれ!」



容保の姉から、薬の入った風呂敷を受け取り、安静に!と重々言われる


「また、元気になったら、口説くから」


容保に耳打ちされ、赤くなる


「本当にありがとうございます!」






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