*SOUZI*
「不思議な事ではありません
私も沖田さんに渡したいと思いましたから!!
父上が近藤さんに湯呑みをあげたのも
よくわかります!」

「それの理由が知りたい」

「土方さんも沖田さんも
近藤さんについてきたのでしょう?
近藤さんに命を預けようと思えた」

「そうだ」

「私も同じです
兄上は、助けて欲しかったのかも…
逃げるしかない、情けない弱虫な私を
兄上は、とっても正義感の強い人で
私なんて武術など習っているのに
全然ダメで…
兄上の考え、兄上の言葉、兄上が私に微笑む笑顔、全て大好きでした
父上も大好きよ!お喋りすぎてうるさいと思うこともあったけど!」

「確かに… すげぇ喋ってた…」

「やっぱり!」


沖田と光が、やっと目を合わせて笑った








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