*SOUZI*
意地悪に笑って見せると

「もう… 江戸…」

「そっか… ごめん
益々、悲しませた」

「い…の… もう…」

「光?」


寝たのかと、顔を見るが
無表情で反応もしない

それほど辛く、悲しいのに
泣かない光をただ抱きしめ続けた

塚崎も戻らないが、夕暮れがせまる

「門…限… 帰って、い…よ…」


土方には、光を放っておけなかった

光を布団に寝かせ

「眠るまでいてやる」

眠くないが、光は目を閉じた



しばらくすると

塚崎が戻り


「役に立てなくてすみません」

土方が謝ると

「なぁ、アイツだったらどうだ?」


凄く嫌そうに言うからには、沖田の事だろうと察する


「明日、連れて来ます」


塚崎が頷いた






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