*SOUZI*
そんな沖田の手をそっと握り


「大丈夫 良くなりますよ」

にこりと笑った


妙に安心し、そのまま眠り
翌朝

「俺は、新選組の沖田総司
病のことは、他言無用でお願いします」

「もちろんだよ」

「沖田さん 
お薬は、無くなる前に取りに来て下さいね!」

「はい では、失礼します」


屯所までの道のり、薬のおかげか
体調が良かった


労咳か…



死病とされる病


自分がそんな病になろうとは…



屯所に戻ると土方が睨みをきかせる

「珍しいじゃねぇか?」

「おはようございます」

話をそらしたかったが


「昨夜、松平様に会ってな
江戸に同行してくれるってよ
確実に光に会えるが、どうする?」

「行かないって言ってんだろ」


< 8 / 138 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop