綾の秘密の夏休み
二人の神社の階段の上
二日目のお昼は冷たいザル蕎麦だった。
昨日の残りのポテトサラダや筑前煮も食卓に並ぶ。
食事を終えて、昨日と同じように恵子の軽自動車で図書館に送ってもらうと、綾はまっすぐ自習室Eに向かった。
他の部屋を利用する大人になるべく見つからないように小走りで自習室にむかうと、ガラスの扉越しにそっと中を覗く。
リョウが笑顔で手を振った。
屈託のない笑顔は綾の心をホッと緩ませる。
綾が部屋に入ると、
リョウは「海洋生物図鑑」を見ながら「深海魚って美味いのかな」と綾に聞いた。
「食べたことない…」
「だってこんな深海にいるグロい魚わざわざ取って食べようと思わないよな」
サラサラの黒髪をかきあげてリョウは笑った。
「綾は何ラーメンが一番美味いと思う?」
なんで深海魚からラーメンの話なんだろう。
昨日の残りのポテトサラダや筑前煮も食卓に並ぶ。
食事を終えて、昨日と同じように恵子の軽自動車で図書館に送ってもらうと、綾はまっすぐ自習室Eに向かった。
他の部屋を利用する大人になるべく見つからないように小走りで自習室にむかうと、ガラスの扉越しにそっと中を覗く。
リョウが笑顔で手を振った。
屈託のない笑顔は綾の心をホッと緩ませる。
綾が部屋に入ると、
リョウは「海洋生物図鑑」を見ながら「深海魚って美味いのかな」と綾に聞いた。
「食べたことない…」
「だってこんな深海にいるグロい魚わざわざ取って食べようと思わないよな」
サラサラの黒髪をかきあげてリョウは笑った。
「綾は何ラーメンが一番美味いと思う?」
なんで深海魚からラーメンの話なんだろう。