綾の秘密の夏休み
「あ、やりたい事あった」
神社に続く階段を下りながら綾が思いつく。
「私…カップラーメン食べてみたい」
口にしてすぐ綾は後悔した。
綾の母はファーストフードやカップラーメンを食べさせてくれず、その度にクラスメイトにバカにされた。
綾の母親は「添加物」にこだわる。
綾が「ラーメン屋に行ってみたい」と言った時も、「添加物だらけよ」とあしらわれてしまった。
代わりに母オリジナルの手作りラーメンを作ってくれたけど、醤油のスープに麺が浮かんだそれはあまり美味しくなくて、それ以降綾は母にラーメンを求めなくなった。
またバカにされる…
綾がそう思う間も無く、前を歩くリョウが答えた。
「じゃあ明日はカップラーメンな」
神社に続く階段を下りながら綾が思いつく。
「私…カップラーメン食べてみたい」
口にしてすぐ綾は後悔した。
綾の母はファーストフードやカップラーメンを食べさせてくれず、その度にクラスメイトにバカにされた。
綾の母親は「添加物」にこだわる。
綾が「ラーメン屋に行ってみたい」と言った時も、「添加物だらけよ」とあしらわれてしまった。
代わりに母オリジナルの手作りラーメンを作ってくれたけど、醤油のスープに麺が浮かんだそれはあまり美味しくなくて、それ以降綾は母にラーメンを求めなくなった。
またバカにされる…
綾がそう思う間も無く、前を歩くリョウが答えた。
「じゃあ明日はカップラーメンな」