綾の秘密の夏休み
恐る恐る綾が振り向くと、横谷と座間がニヤニヤしながら立っている。


「また図書館にいたからつけてきちゃった」


「今日は俺たちとお喋りしてよ」


横谷は身体を硬ばらせる綾の手からペットボトルを奪い取ると、勝手に蓋を開けて口にした。


「いつも一人?俺たちと遊んでよ」


座間が綾の肩に肘を置いた。


「お金貸して」


横谷は綾のショルダーを無理やり奪い取ると中を漁りだした。
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