Top secret
「父上は浅井長政。母上は戦国一の美女と言われたお市の方。」
「へぇー!だから茶々ちゃんも絶世の美女なんだ!」
「そうなの!叔父上は織田信長。」
「え!?信長!?すごいじゃーん!俺信長様大好き!!」
「やっぱり叔父上の男になりたい男って多い。」
「え?信長様の男って誰?」
「いすぎて言えぬが、有名なのは若い頃に前田利家。死ぬ前くらいには森蘭丸。」
「へぇー。(全然知らない・・・。)」
「父上が叔父上裏切ったから攻め込まれて自害。叔父上のもとでしばらく育ったけど、叔父上も本能寺で明智光秀に攻め込まれて自害。」
「えー!超波瀾万丈じゃん!!」
「カイルさん、ヘルプに来ましたー!赤ワインおまちどうさまでーす!」
「ミヤビさん!ありがとー!座って座ってー!」
「はぁ。美しい顔をしておる・・・。」
「うれしいけど茶々ちゃんには負けるわ!」
「あたりまえよ!!」
「超ウケる!かわいいー!」
「あ?まぁかわいいから許してやるわ。」
「あざーっす!」
「(ヒヤヒヤする・・・。ミヤビさんがお嬢様によく失礼なこと言ってたの思い出すなー・・・。)ごめんねー。ミヤビさんはね、前同じ職場で働いてて最近うちに入ってきたんだ。」
「へー。」
「結構仲良かったから、また一緒に働けてうれしいなー。」
「俺もうれしい!!カイルさんが相手だったら男でもいいって思うもん!」
「またそんなこと言って。今はお仕事中だからいいこにしなきゃダ・メ・だ・よ!」
と唇をチョンチョンと人差し指で叩くと、ミヤビさんはすごくうっとりしてかわいかったです。
間にはさまれた茶々様がイライラを募らせているとも知らず放置してしまっていました。
「おい。客ほっといていちゃつくんじゃねぇよ!!話聞け!!」
「ごめんねー。茶々ちゃん。(なんか茶々ちゃんみてるとお嬢様思い出すなー。)」
「(完全に忘れてた!)ごめんねー。お話のつづき聞かせてー。」
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