Top secret
お互いに水割りを作り終え乾杯をして一口飲んだ後。
「私は中宗反正てゆう暴君燕山君(ヨンサングン)を廃するクーデターで三等功臣になった鄭 允謙(チョン ユンギョム)と側女の母との間に生まれ、正妻とその子供たちに虐待されてたの。」
「ひどい!犯罪じゃん!パパに言えなかったの?」
「言えないわ。両班(ヤンバン)の血が流れていても私は賎民。身分制度が厳しくて、正妻と側女の子じゃ命の価値が違うの。側女の子は人間扱いなんかされないわ。」
「そうなんだ。つらかったね。」
とナンジョン様の背中をポンポンと叩きました。
ナンジョン様は少し涙目になりながらうなずき。
「だから私はこの恨みを晴らすため、まず富と権力を手に入れようと決めてキーセンになったの。」
「キーセン知ってる!歌とか踊りとかして接客するお仕事?」
「そうよ。お酒の相手したり演奏したりもするの。」
「へー、そうなんだー!」
「歴史苦手なのによくキーセン知ってたわね。いいこね。」
と頭をなでられました。
照れてしまって体が熱くなってきました。
「ありがとう。それでそれで?」
「キーセンになればお店に地位と権力を持った男が来るから、私の望みを叶えれる男を探したわ。そこで王妃様の弟の尹元衡(ユン ウォニョン)様に出会って側女になったの。」
「すごーい!運命じゃん!!」
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