Top secret
「王妃様とウォニョン様のために私は美貌と謀略の限りを尽くしたわ。」
「美貌と謀略の限りってかっこいー!ナンちゃんが言うと説得力ありまくりだよ!」
「うふふ!王妃様が生んだ王子様を王様にするためには邪魔者が多くて。亡くなった王妃の王子の仁宗が邪魔だし、王様の寵愛No.1の敬嬪(キョンビン)が邪魔!!」
「うわー、そうなんだー。」
「敬嬪に仁宗を呪い、火事で殺そうとした罪を着せてやったわ。私が仕組んだの。ついでに、ウォニョン様の正妻を殺していつでも私が正妻になれるよう準備したわ。」
「もう怖いよナンちゃん!」
「怖くないわよ!昔はこんなのあたりまえよ!私より怖い女なんていくらでもいるわ!12代国王の仁宗が病で死んで、王妃様が生んだ明宗が13代国王になったの。」
「よかったね!ナンちゃんがんばったもんね!」
と頭をなでるとうれしそうに
「うん!それでね、王妃様がご褒美に私をウォニョン様の正妻に正式にしてくれたの!」
「マジで!?すごいじゃん!ナンちゃん!報われたね!」
「うん!私の身分じゃ両班の側女が限界だったけど、朝鮮の身分制度を覆せたわ。美貌と謀略の限りを尽くし意のままに富と名誉を得て、私をバカにしたやつらより幸せになったことが最高の復讐になったって思ってるの。」
と泣きはじめました。
私がハンカチを差し出すとナンジョン様は受け取り、涙を拭きました。
「そうだね。よくがんばったよ。よしよし。」
と頭をなでると肩に寄りかかってきました。
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