偽のモテ期にご注意を
『早々に退散しないと』

名残惜しくなりかけるのを必死で振り切り、リビングに戻るとその広さに改めて驚く。

『高そうな調度品に、何畳あるのか検討も付かない広さ。セレブって感じね。
実際に見るの初めてでドキドキするわ』

ため息が零れてしまい、ハッとする。

「!いけない、さっさと帰らないと明日も仕事だわ」

夢のような空間に我を忘れかけていたが、現実を取り戻し慌てて部屋を後にする。
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