13人のイケメンに囲まれて

新たな高校生活

今日から私は高校2年生。
そして待ちに待ったクラス替えである。
なぜこんなにな楽しみかと言うと、好きな人と同じクラスになれるかがかかっている重要なイベントだからである。

私は支度を済ませ、家を出た。
学校へ向かう途中、
｢咲良たん〜。なんで置いてくの〜。｣
｢お姉ちゃん、僕これ一人で着れた!｣
後ろから兄と弟が。
｢お兄ちゃん！その呼び方やめてって言ってるでしょ！？ それと大樹はズボンが逆…。｣
"はぁ〜…" 私はまた今年もこの2人の面倒を見なくちゃいけないのか…。
そんなことを思いながら学校へと向かった。

校門を入ると既に人だかりができていた。
私も混ざって自分のクラスを探していた。
"お願い！同じクラスでありますよーに！"
すると、｢おはよー。咲良〜｣と背中を叩かれる。後ろを振り返ると隼斗が。
こいつはなぜかしら私に構ってくる。まぁ、ほとんどスルーしてるけど。
｢おはよー｣面倒くさそうに返事を返した咲良にわかりやすく不満そうな顔をする隼斗。
"そんなことより、クラス！"
____あった！！____




私は机にうつ伏せになった。廊下からあの人の声が聞こえる。
｢おはよぉ！みんな〜｣と教室に入ってきた。
私はドキッとした。
みんなが次々とその人の所に集まる。
｢おぉー颯太おはよ！｣｢颯太くん おはよぉ♡｣
そう、この人は性格がすごく良くて、その上面白いし歌が上手い馬場 颯太だ。クラスの人気者の1人だ。そして、私が密かに恋心を抱いてる人でもある。

"あぁ〜今日もカッコイイ♡"
その気持ちが出ていたのか、
｢なに、にやけてんの？笑｣と後ろから隼斗が言う。｢別に、にやけてませんけど。｣すました顔で言ったが、本当は動揺している。
｢あっ！咲良〜！おはよー！｣
｢おはよ。｣"やばい！颯太が前の席なんて/////"
運良く颯太の後ろの席になれたのだ。でも、後ろは隼斗っていうね…。
とりあえず今日から頑張ろうと決めたさらであった。