19時、海風が頬を撫ぜる丘でさよならを。

***

放課後。

展望デッキに行けば昨日の男子が待ってるんだろうな。

独りになりたいのに、参ったな…

でもまっすぐ家に帰るのはもっと嫌で、仕方なく私は展望デッキに向かう。


仕方なく。

そう、仕方なく。


って、何を言い訳みたいに必死に考えてるんだろう。

これじゃまるで逆の意味になっちゃう。


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