愛しのメガネちゃん
一瞬何のことか分からないようだったが、次には面白そうという顔をして話に乗ってきてくれた。
「なーに?櫻井くん“恋”でもしちゃった?」
作業をほおって、俺が座る丸椅子の向かい側の椅子に座り身を乗り出してきた。
さすが築島先生。いくつになっても気持ちは若いようで、青い男子生徒の“恋バナ”に食い付いてきた。
おっと、これは失礼だった(笑)
「もうヤバイ“ひとめぼれ”しちゃったっす///」
「だーかーらー“ひとめぼれ”じゃないって」
俺の言う“ひとめぼれ”にやはり勝矢は否定をする。まぁ、会ったのは初めてではないけど俺の中ではこれは“ひとめぼれ”だ。
「へー、その女の子のどこに“ひとめぼれ”しちゃったの?やっぱり顔?」
「違うよメガネ姿♪もぅ、めちゃくちゃ可愛いの!!」
「メガネ姿?また珍しい…」
「先生ー悠太の話真面目に聞かなくていいよ?こいつ“ひとめぼれ”じゃねぇし」
また勝矢は余計なことを言う!!俺が“ひとめぼれ”っつってんだから“ひとめぼれ”でいいだろ!!