愛しのメガネちゃん



ガラッと勢いよくあけた教室のドアの向こうには何人かの女子生徒と、少しおとなしめの男子生徒が数人お昼をとっていた。



その中に美香子は…居ない。



いつもはめぐみや、数人の友達と一緒にカラフルなお弁当箱を並べてはしゃいでいるのに。



「ちょっとー!!さっきの時間どこ行ってたのよ、美香は何も話してくれないしめっちゃ落ちてたし。アンタなんかしたんじゃないでしょうね!?」



教室内を見回す俺に、めぐみが詰め寄って来た。はっきり言って凄い迫力…。



小さい頃は可愛かったのに、今はギャル化して化粧濃いんだもん。



「ねっ美香子は?」



「はぁ?今アタシが質問してるでしょ。まず答えなさいよ!!」



小さい頃は素直だったのに…



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