東大寺 瑠璃子
広間で上様、御台様、側室たちとその侍女たちが集まり瑠璃子姫の歓迎の宴が始まりました。

お美偉の方様の舞姿はしなやかで美しく、誰もが見惚れてしまいました。
見惚れる上様にイライラしつつ笑顔の秀姫様。
瑠璃子姫も笑顔でいたものの、だんだんイライラしてきました。

侍女たちが瑠璃子の噂をし始めました。
「お瑠璃の方様もお美しいですね。」
「しかし公家の姫にしては奇行が多ございます。」
「極天院路支を殺そうとしたり。」
「御台様と上様3人で夜伽。それも唐や朝鮮の衣装を着てですよ。」
「まぁ、花魁もびっくりですわね。ここは日の本ですのに。」
「やはり上様のご寵愛を一身に受けるのはお美偉の方様だけですね。」

瑠璃子姫は噂を聞いて怒り狂いそうになりましたが、必死で怒りを押し殺し秀姫様が弾く琴の音を聴き癒されました。
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