東大寺 瑠璃子
瑠璃子姫の舞披露の番が来て。
夏盛様の形見の公家衣装を着て現れました。

美男子が現れたと女中たちは騒ぎ始め、見惚れるものが続出しました。
瑠璃子姫は自分に見惚れる者達を1人ずつ見つめ、とろけさせました。

「東大寺 瑠璃丸にございます。」
そう言うと琴や笛、鼓の音色が流れはじめ、瑠璃子姫の舞が始まりました。

美しく優雅。それでいて力強い男らしさを感じる瑠璃子姫の舞姿に、女中たちは完全に骨抜きにされてしまいました。

上様、秀姫様は益々瑠璃子姫を好きになり、お美偉の方、柳田は益々警戒しました。
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