先生。
「俺が怒ってやるから。泣くなよ。
おまえは何も悪くない。
むしろ正しいんだよ。」



「やめて…」



先生の服をちょこんと摘み、そう言う。



「は?」



「せんせ…お願いだから…
怒ってあげないで…お願い…」



「わかった。怒らないよ。」



私の頭を優しく撫でた先生。



一瞬、時が止まったかと思った。



なんで?



みんなにしないような事私だけにするの?



そんなのいい方向に持って行っちゃうよ…


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