先生。
「うん…先生に言っておいて」



視界が時に揺れる中、廊下をゆっくりと



歩く。



「うッ…」



痛みの波が来て痛みが鋭くなった。



廊下の柱にもたれしゃがみこむ。



「おい!大丈夫か?!」



「せん…せ…」



優しい声の主は、先生だった。



「ちょっ!何があったの?!」



「お腹と頭痛くて……」



保健室に行く途中だったのに…。



「大丈夫か?立てるか?」



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