ただずっと、君が好き
天形らしい告白だと思った。
これを告白だと思ってもいいのかわからないけど。


でも、嬉しかった。


拭った涙は、また流れ始める。
天形は私に触れようとするけど、手を止めた。


本当に、ただただ自信がないんだなと、少しおかしくなってしまった。


「……待つよ。天形を想い続けるのには少し自信があるから。でも、そんなに長くは待てないからね?」
「うん、わかってる」


天形は流れるように私を抱きしめようとして、また固まる。


「さすがにそこまで自信ないところ見たら、嫌いになるよ?」
「ち、違っ……今汗だくだから……!」


慌てて説明する天形が可愛く思えて、笑みが零れた。
すると、私が笑ったことが気に入らなかったのか、天形はふてくされたような顔をする。


そして真剣な表情をしたまま、顔を近づけてきた。
天形の唇が額に触れる。


「……口じゃないんだね」


なんて可愛くないことを言うけど、顔が熱い。
天形は顔を逸らす。


「ちゃんと自信持って……海崎の隣に立てるときまで、予約お願い、します……」


耳まで赤くして私の名前を呼んでくれた天形を見たら、顔がにやけてしまう。


「了解しました」


こうして私たちは普通じゃない恋人関係を始めることになった。
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