ただずっと、君が好き
4.メールと幼馴染
side聖
ひなたのことはずっと好きだった。
多分、自分が思っている以上に長い片想いをしてると思う。
ひなたに嫌われないよう、必死だった。
それが、ダメだったのかもしれない。
「聖、ご飯はー?」
顔を洗っていたら、キッチンの方から聞こえてきた。
「いらない」
洗面所を出て、自室に向かう。
勉強机の上に置いているひなたと夏希、俺の三人の写真を眺める。
小学校を卒業するときの写真だ。
全員笑顔で、不幸なんて知らない顔をしている。
あのときに戻れたら、どれだけいいだろう。
中学校卒業のときの写真もあるが、ひなたが写ってないから、飾るのはやめた。
天形のことで笑顔になりきれなかったひなたは、写真を撮ることを拒否した。
天形と出会ってから、ひなたも俺も苦しめられた。
と言っても、俺は勝手に苦しんでたみたいなところはあるけど。
ひなたに好きだって言えなくて、幼なじみっていう関係に甘えていたら、奪われて。
影で嫉妬するという、心底かっこ悪いことをしていた。
俺ならひなたを苦しめない。
俺を選べ。
そう思っても、断られるのが怖くて言えなかった。
「聖、夏希の弁当も持って行ってくれない?」
部屋を出て弁当を取りに行くと、夏希の分も渡された。
「……学校違うってわかってる?」
多分、自分が思っている以上に長い片想いをしてると思う。
ひなたに嫌われないよう、必死だった。
それが、ダメだったのかもしれない。
「聖、ご飯はー?」
顔を洗っていたら、キッチンの方から聞こえてきた。
「いらない」
洗面所を出て、自室に向かう。
勉強机の上に置いているひなたと夏希、俺の三人の写真を眺める。
小学校を卒業するときの写真だ。
全員笑顔で、不幸なんて知らない顔をしている。
あのときに戻れたら、どれだけいいだろう。
中学校卒業のときの写真もあるが、ひなたが写ってないから、飾るのはやめた。
天形のことで笑顔になりきれなかったひなたは、写真を撮ることを拒否した。
天形と出会ってから、ひなたも俺も苦しめられた。
と言っても、俺は勝手に苦しんでたみたいなところはあるけど。
ひなたに好きだって言えなくて、幼なじみっていう関係に甘えていたら、奪われて。
影で嫉妬するという、心底かっこ悪いことをしていた。
俺ならひなたを苦しめない。
俺を選べ。
そう思っても、断られるのが怖くて言えなかった。
「聖、夏希の弁当も持って行ってくれない?」
部屋を出て弁当を取りに行くと、夏希の分も渡された。
「……学校違うってわかってる?」