ただずっと、君が好き
sideひなた
昼休み、中学時代の同級生から、画像とメッセージが届いた。
『こういうことだから、よろしく』
画像は、天形に私の連絡先を教えているやり取りのスクリーンショットだった。
『事後報告ですか』
『確認とったら嫌って言うだろ?』
何を根拠に、と思ったけど、言ったかもしれないとも思った。
「ひなた……怖い顔してスマホ睨んでるけど、何かあった?」
一つの机を沙奈ちゃんと二人で使っていて、向かいに座る沙奈ちゃんが戸惑い気味に聞いてきた。
私はスマホの電源を切ってポケットに入れる。
「あー……ゲームのガチャでいいのが当たらなくて」
「わかる。欲しいものほど当たらないよね」
適当な嘘を信じてくれたみたいで、ゲームの話題で盛り上がる。
「ひなた、今日の放課後、暇?」
すると、いきなり来た聖はなんの前置きもなく言った。
「沙奈ちゃん家に荷物取りに行ったら暇だけど……」
「そっか。それ、俺も一緒に行っていい?」
予想外の提案に、言葉が出てこなかった。
「なんだよ、嫌か?」
「嫌っていうか……」
「……俺と歩いてるとこ、天形に見られたくない?」
自分のことなのにそう思ってるのかわからない。
だけど、否定することもできなかった。
「……やっぱりか。でもごめん、ひなた。俺、少し自分勝手にしてみようと思うんだ。だから、一緒に帰って」
『こういうことだから、よろしく』
画像は、天形に私の連絡先を教えているやり取りのスクリーンショットだった。
『事後報告ですか』
『確認とったら嫌って言うだろ?』
何を根拠に、と思ったけど、言ったかもしれないとも思った。
「ひなた……怖い顔してスマホ睨んでるけど、何かあった?」
一つの机を沙奈ちゃんと二人で使っていて、向かいに座る沙奈ちゃんが戸惑い気味に聞いてきた。
私はスマホの電源を切ってポケットに入れる。
「あー……ゲームのガチャでいいのが当たらなくて」
「わかる。欲しいものほど当たらないよね」
適当な嘘を信じてくれたみたいで、ゲームの話題で盛り上がる。
「ひなた、今日の放課後、暇?」
すると、いきなり来た聖はなんの前置きもなく言った。
「沙奈ちゃん家に荷物取りに行ったら暇だけど……」
「そっか。それ、俺も一緒に行っていい?」
予想外の提案に、言葉が出てこなかった。
「なんだよ、嫌か?」
「嫌っていうか……」
「……俺と歩いてるとこ、天形に見られたくない?」
自分のことなのにそう思ってるのかわからない。
だけど、否定することもできなかった。
「……やっぱりか。でもごめん、ひなた。俺、少し自分勝手にしてみようと思うんだ。だから、一緒に帰って」