夜空の下には一輪の花
??「・・・」
じっと私を見ている人を、私は気づきませんでした。
ギャルドモ「「「キャー!!!」」」
どこから出てくるんですか、その声。マジでうるさいです。消えてください。
??「わ~!新しい子がいる~!」
天使見たいですね。誰ですか?騒がしい人しかいないんですか?このクラス。
??「おや、本当ですね。てか、うるさいです、改。」
敬語ですか。失礼ながら、まともな人、いたんですね、このクラス。
??「ひどいよー、オージ!」
??「オージじゃねーよ、おーぎだ!」
??「どちらも違いますよ・・・」
やんちゃ系ですかね。やっぱりうるさいやからでした・・・勘違いですね。
??「で、君だれ~?」
こういう輩はぶりっ子系が嫌いなのでしょう。気が引けますが・・・やるしかないですね。
アリス『きゃぁ~!!!皆さんから来てくれたのぉ~?ありがとぉ~!仲良くしてぇ~!』
うん、我ながらキモいですね。でも、そのおかげでもう近づかないでしょう。
テンシ「うわ、君もそんな性格だったんだ。金輪際、一切近づかないで。」
急に声低くなりましたね、天使くん。
ヤンチャ「それ、かわいいとおもってんなら、逆だから。ウザイ、キモい。」
やんちゃくん、やりたくてやってるんじゃないんですけどね~。
ケイゴ「・・・」
そこまで話すの嫌なんですか、敬語くん。イヤー、よかったです。というか、話しかけられないと思いますが、もし、話しかけられたら、これやらなきゃいけなくなるんですか~、気が引けますよ。
まぁ、そのあと、三人から話しかけられず、放課後になりました。
ヤンチャ「おい。」
アリス『何です?なんかようですか?』
ヤンチャ「へ?」
アリス『あっ。』
アリス(やっちゃいました!いつもみたいに‼)
ヤンチャ「そ、そのキャラ・・・」
アリス『わ~♪君から話しかけてきてくれたのぉ~?どぉ~したのぉ~?』
ゥ~、このキャラいやですー‼キモいですしー!
ヤンチャ「いや、無理ありすぎるから」
アリス『・・・なにがぁ~?』
ヤンチャ「ばれても突き通すのか。」
アリス『そうですねぇ~♪』
ヤンチャ「いや、バカか?」
アリス『へ?』
ヤンチャ「認めたことになるぞ?」
アリス『なんでですか?』
ヤンチャ「もうぶりっ子の言葉遣いじゃなくなってるし・・・俺は、〝ばれても〟って、いったんだぞ?それで、〝そうですね〟って、答えたんだから、認めてると同じだろ。」
アリス(あぁ~‼私のバカ~‼ばれちゃいました~‼)
アリス『他のお二人には、黙っていてください!あと、どうしたんですか?』
ヤンチャ「お前、日直だっただろ?それで先生が・・・」
アリス『あぁ~‼そーでした!あれ?なぜそれでやんちゃくんが?』
ヤンチャ「誰がやんちゃくんだ?俺は、セアっつー、名前あんだよ‼」
アリス『いや、名前知りませんでしたから。で、なぜ?』
セア「次からは名前で呼べよ?で、俺も、日直だったんだ。それで先生に呼ばれて、不思議呼べと。」
アリス『ごめんなさい!今、やります‼』
セア「いや、俺もやる。」
アリス『え?でも、セアさんはもうやったんじゃ・・・』
セア「いや、ほぼ押し付けようとした。」
ひ、ひどいです!まあ、てつだってくれるのならいいですけど。
セア「てか、眼鏡取れよ。もしや、目が3になるとか?まぁ、面白そうだから取れよ。」
アリス『え?や、やだ。』
セア「なんで?」
アリス『お、親に言われてるから!』
セア「なぁ、知ってるか?」
急に真剣な顔になるセアさん。
セア「親がすべてじゃないんだぜ!」
あ、今の撤退します。元気でした。
セア「取らないなら・・・」
ニヤニヤと奇妙な笑みを浮かべるセアさん。ゾッと背筋に寒気が走りました。
アリス『取らないなら・・・?』
セア「俺がとっちゃうぜ‼」
元気よく言う彼。マジ迷惑です。そんなこと思っていると、眼鏡をとられてしまいました。
セア「お前、お下げ取れよ。」
顔を見られないよう、下を向いてると彼がそんなことをいってくるではありませんか。しかし、逆らうのも面倒なので、ゴムを取り、髪を垂らしました。
セア「で、なんで下向いてんの?」
アリス『取ったからいいじゃないですか?』
セア「顔見ねぇとつまんねぇじゃん。」
するとセアさんは無理矢理私の顔を上げた。まぁ、いわゆるアゴクイです。女子ならばときめくシーン、今、私は、最低最悪の気分です。てか、自由すぎます。
セア「フッ、最初からそう従ってればいいもの・・・を・・・」
アリス『どうしました?』
私は彼を冷めた目で見ると、不思議なことにどんどん赤くなっていくのです。
アリス『どうしました?セアさん。』
まさか、冷めた目で見てもらいたい、世に言うドMですか⁉
↑超絶美少女で、至近距離だから、赤くなってるだけ
アリス『そういうプレイ、私嫌ですよ?』
セア「・・・は?どうゆうこと?」
アリス『だから、Mなんですよね?』
セア「誰が?」
アリス『セアさんが』
セア「はあ⁉誰がだよ‼俺は、違う!」
アリス『え?』
セアさんは、丁寧に説明してくれましたが、〝お前がかわいすぎる〟とか、〝予想外れた〟とか、〝恥ずかしかった〟とか、意味不明な言葉をいったんです。私は、物好きな人もいるんですねぇ、と思いながら話を聞き終わりました。
セア「わかったか?」
アリス『はい、だいたい、たぶん、きっと・・・』
セア「・・・作業するか」
セアさんとはもう話さず家に帰りました。
アリス(ああ、どうしましょう・・・)
セアさんにばれた事を悩む私でした。
ー次の日ー
セア「よお!」
アリス『はぁ?』
今、私はとてつもなく驚いています。
三階の窓から出てくるなんて、誰が思うでしょう?しかも、昨日はドアからでしたのに⁉
アリス『バカなんです・・・もご』
セア「お前、口調変わってる‼」
ひっそりと教えてくださりありがとうです‼
アリス『ありがとぉ~❤教えてくれてぇ~❤』
セア「お前、すげぇな」
なぜか感心しているセアさんでしたよ。
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