この空に、全ての願いを託して。
ガラガラガラガラ

放課後

職員室のドアを開けようとすると、ドアが自動で開いて、目の前に人が…

なんて冗談は置いといて、啓先輩がドアを開けて職員室から出てきた。


「あ、ちょうどよかった、啓先輩。紹介したい人がいるの」

「何だよその親に紹介するときみたいなフレーズ、てかタメ口だし」

「ちょっと言ってみたかっただけです」

「俺に試すようなことするなよ」

啓と千穂が話していると

「仲がいいんだね」と鳴海は、口を挟んだ。


『「仲良くないし」
 「仲良くねぇし」』

「ほら同じこと言ってる」


「いいんだよ俺らのことは、お前か?紹介するしないの人は」

と啓が尋ねると答えるように千穂が説明をする。

「あ、そうそう、この子、城間鳴海さんっていって、写真部入ってくれるらしいです、昨日友達になったばかりで、ほとんど何も知らないけど、食べ物の写真とかスマホで撮るみたい、で、こっちは高柳啓先輩ね2年生」

「へぇー、いいじゃん。みしてよちょっと」


「また、あとにして!今から入部届け取りに行くの、お昼休み終わっちゃうじゃん。ご飯も食べてないのに」


「あー、それはわりいな。じゃ、城間さん、また今度見せてな」


「あ、はい、いつでも、全然大丈夫です。
そんな見せるほどの写真撮ってないですけど」




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