先輩に愛されすぎて。
俊さんはソファに座る私に近づき


「俺、桃香ちゃん結構タイプなんだよね」


そう言って手を握った。


「あ、え…しゅんさ…」


だけど、俊さんに掴まれた手はすぐに離れ


私の体ごと会長さんに守られる。


「え…」


何この状態。


抱きしめられるように守られる私。


ソファから立ち上がり私の手を掴む会長さん。


その光景を見つめる俊さん。


「転入生にいきなり手なんか出すな。」


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