先輩に愛されすぎて。
「桃香、何か不安なところはある?」


廊下を歩いていると突然聞かれた。


「えっと…友達とか…」


2年生という、中途半端な時に転入で


女子なんかグループが出来ているはず。


「あー…友達と言えばなんだけど」


「え?桃香?」


後ろから男の子の声がした。


それも私を呼ぶ声。


「桃香だよな?!覚えてるか?!」


「えっと…」


少し茶色の髪にパッチリとした二重。


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