先輩に愛されすぎて。
「…」


私、なんて言えば良いんだろう。


シーンと静まり返る生徒会室は、


私からしたらとても気まづかった。


みんなの憧れの生徒会長さんに抱きしめられて


告白されて。


みんなならきっとすぐに、はい、と答える


だろう。


今でも思い出すと顔が熱を持つ。


嬉しかった。告白は。


だけど…


「今…私の気持ち…分かんないです…。」


これが正直な気持ちだった。


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