先輩に愛されすぎて。
「は、はい」


私はゆっくりと広い生徒会室の床を


一歩ずつ進む。


「失礼しまーす。祐〜、桃香ちゃん来た?」


急に扉が開き、振り返った瞬間


驚いた反動でカーペットに引っかかって


体が倒れる。


「キャッ!?」


「危ない!!」


「セーフ…」


私の体はソファに座っていたはずの彼に


キャッチされて無事。


「大丈夫?怪我はない?」


「え、だ、大丈夫です…!
すいません!!」


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