先輩に愛されすぎて。
「桃香?お前、本当に具合悪いんじゃないの」


おでこにかかる前髪がサラッと流れる。


たっくんの冷たい手のひらが私のおでこに


触れる。


「たっくん?何してるの?!」


「桃香、ちょっと熱あるんじゃない?」


自分の体温と比較してそう言う。


「桃香、熱?!大丈夫?!」


真美もたっくんの声に反応して心配をする。


「え?熱?無いよ。無い無い。」


「いや…でも少し熱いぞ」

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