先輩に愛されすぎて。
「は?」


「だから保健室に連れて行きます。」


行くよ、そう言い私の手を引くたっくん。


「待て…」


「え?」


「桃香に手出した奴誰だ」


クラスのドアに手を掛け、声を上げる祐さんは


優しい一面なんて無くて。


本当に怒ってるようで…


「桃香に手出した奴は誰だっつてんだよ!!」


答えろーー、低い声でそう言うと私の足を


蹴った女の子が出てきた。


「ごめんなさい…!」


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