先輩に愛されすぎて。
「もう、大丈夫…良いよ。」


「ほら、桃香。保健室行くぞ。」


たっくんから離された私は祐さんに手を引かれ


祐さんの体にスッポリ収まって。


「…!」


「キャーーーー!!」


「木下さん!!良いなぁ!!」


抱きしめられた私の耳には悲鳴に近い


女の子達の声。


「あ、桃香ちゃん保健室行くから
1限目お休みって言っといて」


俊さんが廊下を通った真美に言っていた。


「え?し、俊先輩!?」


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