先輩に愛されすぎて。
「…!」


「キャーーーー!!!」


「祐先輩が!!熱計ってる!」


私を抱きしめながら、器用に片手を私の


おでこに当てた祐さん。


たっくんにされた時と…全然ドキドキが違う、


なんでだろう…


「ちょ、熱あるじゃん。
保健室行くぞ。俊、ブレザー貸せ」


「は?ブレザー?良いけど。」


何すんだよ、と不思議そうに祐さんを見る。


「桃香、これ持って。」


私の手に俊さんのブレザーが渡った、


その瞬間


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