先輩に愛されすぎて。
「ひっどーー!ま、良いよ。
出てくね、桃香ちゃんお大事に」


笑いながら保健室を出て行った。


……保健室で2人きり。


なんだかすっこぐ恥ずかしい。


「……」


「あのさ」


シーンと静まり返った保健室に祐さんの声が


響く。


「もう一度言うけど、
俺は桃香が好き。桃香を彼女にしたい」


彼女にしたい…


「ハハッ…ごめんな。
勝手にキスして、勝手に告白して…」


俺って最悪な奴だな。


< 84 / 122 >

この作品をシェア

pagetop