先輩に愛されすぎて。
なんて自分を笑う祐さんだけどその目は


笑っていなかった。


………笑っていない…なんかじゃない。


どこか寂しそうな目をしてる。


「祐さん…?」


「ん?あ、ごめんな。
ボーッとしちゃった」


ーー熱下がるかな。


また、そっと私のおでこに手をかざす。


その冷たい手が心地良くて…、


そっと目を瞑った。


たっくんにも告白されてる身なのに


何してもらってるんだろ私…


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