いつか君を振り向かせられたなら
「班ごとに分かれて座ってー」






気づけば夏休みに入っていた8月の比較的涼しい日






林間学校がついに始まろうとしている






班決めの日から2週間近くたって次第にクラスの人たちの興奮も冷めてきた






というよりも班決めの話をしだすと矢野がキレそうになるのでみんな話題に出さないのだ






私はもう班は決まってしまったことだし悩んでも仕方ないということでこの1泊2日を楽しむことに決めた







「響ー!レク始まるってよー!」






「はーい!今行く!」







みんなが集まってる場所に行くと紙が2枚配られていた







うちのクラスのレクは宝探しゲーム






紙には地図と暗号が書かれているらしい







暗号を見るけどさっぱり分からない






クラスの仲が深まるようにって山ちゃんが全部考えたらしい






「じゃあお前ら頑張ってこいよー!難しくしておいたぞ!」





「「「いってきまーす」」」






そう言ってスタートしたレクだったが…







この時私はどこか嫌な予感がしていた
< 29 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop