いつか君を振り向かせられたなら
「大丈夫か!?」







「や、の・・・なんでここにいるってわかったの・・?てか班違うのに・・・なんで・・・」




現れたのは矢野だった




「お前の班がお前がいないって騒いでてそれを聞いたから探しに来た」




「そーだったんだ・・・ありがとう・・・でもどうしてここって分かったの?」




「声が聞こえた。いつも朝声かけてくれるお前の声ならもう覚えてるから。あんだけおはよって言われれば耳に残るだろ」





「っ・・・そっか。そーだったんだ・・・よかった・・・見つけてくれてよかった・・・本当にありがとう・・・」




見つけてもらえたことでまたしばらく嬉し涙が止まらない



ポンッ



私の頭に矢野の手が優しく触れた



まるで小さい子供をあやすように



「怖かったな。もう大丈夫だから。」




いつもみたいにつんつんした喋り方ではなく温かさを含んだ声で優しく私を慰めた
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