いつか君を振り向かせられたなら
悠斗と私も少しの間矢野に釘付けになっていたが矢野と一緒に笑いだした




「な、なんかよくわかんないけどすごい笑えてくる」




笑いすぎてでてきた涙を拭って悠斗がそう言うと




「言われてみればそーだな。久々に笑ったわ」




「ふふふ」




少しだけ2人をまとう空気が柔らかくなったのを感じて笑みがこぼれる




「とりあえず2人が仲直り出来てよかった!」




「まぁ仲直りではねーけど」




「そもそも喧嘩という喧嘩はしてないしね」




「そーだったっけ!?私には結構喧嘩に見えたけど!?」




「あはは。響は早とちりしがちだからなぁ」




「とりあえずお前が心配することは何もねーよ」




「そーだよ。響が心配することなんて何も無いからキャンプファイヤー見に行こ?」




悠斗のその一言でクラスメイトが集まる火の周りに向かった
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