いつか君を振り向かせられたなら

夏祭り

ドドンドドドンド





太鼓の音が鳴り響く商店街のお祭りを抜けて大きい公園に出る





近くには海があり夜はその海と周りの光とが反射してキラキラ光って絶景なのでデートスポット有名な公園だ





その公園を抜けて6人で決めた集合場所に向かう






先月美波と夢と買いに行った可愛い浴衣を着てこれから矢野に会える嬉しさで心が踊っていた






「おいっ!」





気づけば集合場所を過ぎていた





声をかけたのは私服姿の矢野





スラッと伸びた矢野の長い脚が制服の時よりも目立っていていつもの数倍かっこよく見える






矢野は引き留めた時に掴んでいた私の腕を離した





矢野に掴まれていた腕が熱い




その熱が全身に伝わり顔も火照っていく




こんな感じで私やっていけるのかな・・・耐えられるかな・・・





この一瞬で一気に熱くなった顔を帯にさしていたうちわでパタパタと仰ぎながら心配になってきた
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