いつか君を振り向かせられたなら
「一体誰だったんだろ…」







気になってそれから毎日色んなクラスを見て回ったけれどとうとう高1の終業式まで見つからず諦めようとした






だけど神様はチャンスをくれる






高2になってついにその男の子と同じクラスになった






それが矢野だった





見つけたことが嬉しすぎるあまり今からでも突撃しかねないような勢いで話しかけた






「矢野くんっていうんだね!私坂井響っていいます!私…」






どんなに話しかけても無視される






私の方には一切目もくれず前だけを見ている






そう。矢野は無愛想で冷徹な人だった






しかしどんなに無視されても根気強く話しかけるのが私の性格






私から元気と根気を取り除いたら何も無くなってしまう








それからというもののどんなにウザがられても毎日話しかけることが習慣になった
< 6 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop