いつか君を振り向かせられたなら
「おはよっ!」






「…」






私の前の席の矢野に話しかけるがいつも通り無視される






さも話しかけられたのは自分じゃないみたいな雰囲気を醸し出して机に伏して寝てしまう







「また無視されたのね?」






いつの間にか隣に来ていた夢に小さい声でそう声をかけられた






「そーなのーなんかもうほんとここまで来たら絶対に挨拶させてやりたいと思ってるんだよね」






「響の性格なら挨拶させるくらい余裕でしょうに」






「んーどうかなぁー」







「でもさ、少し思ったんだけど。響に話しかけられると矢野少し嬉しそう」







「えっ。嬉しそう?それはないっしょ!いつも無表情だよ」







そう言った時ちょうどチャイムが鳴った







席にみんなバタバタとつき始める







私も席に着くが先程の言葉が心の中でどこか突っかかっていた
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