さよなら、センセイ
「今は出来ないわ」
「先生!」
恵にしがみつくように叫ぶ綺羅を、ヒロがなだめる。
「綺羅、いいんだ。大丈夫。
大丈夫だから。
ありがとな、心配してくれて」
「ヒロ…」
綺羅はヒロと恵を交互に見た。
言葉にしなくったってわかる。二人の心が繋がっていること。信じあっていること。
きっと二人は沢山の事を乗り越えて、強い絆を紡いだのだろう。
「まぁ、ここで私が何を言っても仕方ないか。せいぜい別れないように、仲良くして。
先生と、もしダメになったらヒロ、いつでも私を呼んでね。
じゃ、先生、さよなら。
また、いつか!」
そう言って綺羅は制服をひるがえし、輝くような、弾ける笑顔を見せて、手を振り、走り去った。
ついに、恵とヒロだけになった。
あれだけ中庭に集まっていた生徒もわずか数人を残すのみとなっている。
「先生!」
恵にしがみつくように叫ぶ綺羅を、ヒロがなだめる。
「綺羅、いいんだ。大丈夫。
大丈夫だから。
ありがとな、心配してくれて」
「ヒロ…」
綺羅はヒロと恵を交互に見た。
言葉にしなくったってわかる。二人の心が繋がっていること。信じあっていること。
きっと二人は沢山の事を乗り越えて、強い絆を紡いだのだろう。
「まぁ、ここで私が何を言っても仕方ないか。せいぜい別れないように、仲良くして。
先生と、もしダメになったらヒロ、いつでも私を呼んでね。
じゃ、先生、さよなら。
また、いつか!」
そう言って綺羅は制服をひるがえし、輝くような、弾ける笑顔を見せて、手を振り、走り去った。
ついに、恵とヒロだけになった。
あれだけ中庭に集まっていた生徒もわずか数人を残すのみとなっている。