ようこそ、不思議の国へ



僕は小さなテーブルに座って紅茶をすすりながら、窓の外を眺めていた。トランプ兵がのんびりを武器を携えて歩いている。

コトりとティーカップをテーブルに置き、僕は立ち上がった。窓越しに映る僕が着ているスカートが揺れている。

「アリス、どうしたの?」

シャルルが僕に問いかけてきた。僕は「女王様の元へ行きたい。女王様が呼んでるから」と微笑む。

僕は今、ファンタジアに来ている。僕はこの部屋で紅茶を出され、女王様に「紅茶を飲み終えたら、私のところに来てくださいませんか?」と言ってきたのだ。

「では、俺がご案内いたします」

シャルルは執事のようにお辞儀をし、この部屋を出る。僕は慌ててシャルルの後を追いかけた。

謁見の間に入ると、女王様はニコニコと僕を見ている。

「来てくれましたね」

女王様は立ち上がり、僕の方に向かって歩き出した。女王様の着ている赤いドレスが歩く度に揺れている。

「実は、あなたに…もしものために、攻撃魔法と防御魔法を教えたいと思います」

女王様は僕を見つめてニヤりと笑った。
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