君との夏が、かさなる時。
トントン

机を叩かれた感触で目が覚めた。
私は顔上げると、私の机の前に友達の悠美がいた。

「……やっと起きた。爛ずっと寝てるから置いてってやろうかと思ったわ！w」

どうやら私はホントに補習が終わるまで寝てたらしい。

「おはよ……ごめんのぉ～、ゆみちゃん」

あくび混じりの声で言う。
その様子を見た悠美は呆れた様子で

「ったく、いつも爛はそーやって甘えるんだから。いつまでもそれで許されると思うなよー」

「ありがとー！ゆみちゃん大好き！！」

すると悠美はニコッと笑って"さ、帰るよー"と急かした。
こうしていつも悠美は私を許してくれる。

悠美とは保育園からの幼馴染みで、その頃からずっとこんな感じで過ごしている。
我ながらいつまでも悠美に甘えたり、頼ったりして申し訳ないと思ってる。つもりである。

「待ってよー」

急いで帰る支度を済ませて悠美の後を追った。
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