嵐を呼ぶ噂の学園② 真夏に大事件大量発生中!編
Ⅱ イルカときみ
「今週末...空いてる?」
オレの一言に、汐泉は一瞬キョトンとした表情になったが、すぐにいつもの微笑みを浮かべた。
「うん。何にも予定無いよ」
そっか。
無いよ、な。
自分から切り出しておいてナンだが、ここから先の言葉を言おうか言うまいか迷ってしまう。
暫くの沈黙。
不甲斐ない。
青柳波琉。
お前、男だろ?
根性見せろよ!
って、どこかの誰かさんに言われている気がする。
幻聴が襲ってきたが、そのせいにしてはならない。
オレは...
覚悟を決めるんだ。
言うんだ、思ってることを。
伝えるんだ、自分の気持ちを。
「あのさ...」
汐泉がこっちを見る。
海の青より澄んでいる、
その大きな瞳に吸い込まれそうになる。
まるで津波に襲われるかのようだ。
オレは...
汐泉をまっすぐ見た。
「水族館に行こう」
オレの一言に、汐泉は一瞬キョトンとした表情になったが、すぐにいつもの微笑みを浮かべた。
「うん。何にも予定無いよ」
そっか。
無いよ、な。
自分から切り出しておいてナンだが、ここから先の言葉を言おうか言うまいか迷ってしまう。
暫くの沈黙。
不甲斐ない。
青柳波琉。
お前、男だろ?
根性見せろよ!
って、どこかの誰かさんに言われている気がする。
幻聴が襲ってきたが、そのせいにしてはならない。
オレは...
覚悟を決めるんだ。
言うんだ、思ってることを。
伝えるんだ、自分の気持ちを。
「あのさ...」
汐泉がこっちを見る。
海の青より澄んでいる、
その大きな瞳に吸い込まれそうになる。
まるで津波に襲われるかのようだ。
オレは...
汐泉をまっすぐ見た。
「水族館に行こう」