嵐を呼ぶ噂の学園② 真夏に大事件大量発生中!編
Ⅳ 迷子のアイツ
「だから何ですか?」
自分でもびっくりするくらい冷たい口調だった。
蒼白い炎がオレの心の奥で静かに燃えていた。
会長は数回瞬きをしてから、
「ことちゃんを一緒に捜してください!お願いします!」
と勢いよく頭を下げた。
まさか会長に頭を下げられるとは思わず、オレは動揺した。
ちらりと隣を見やると、やはり汐泉も目をパチパチさせ、小さくて上品な口をあんぐりとあけていた。
「ことちゃん、絶対慌ててます。知らない所で一人きりなんて...。俺の不注意なのは重々承知しています。ことちゃんが無事見つかったら何かご馳走しますから...お願いします!」
あぁ、
なんで、
なんで、
邪魔をする?
どうして、
どうして、
どうして、
邪魔をするんだ、
...星名湖杜。
自分でもびっくりするくらい冷たい口調だった。
蒼白い炎がオレの心の奥で静かに燃えていた。
会長は数回瞬きをしてから、
「ことちゃんを一緒に捜してください!お願いします!」
と勢いよく頭を下げた。
まさか会長に頭を下げられるとは思わず、オレは動揺した。
ちらりと隣を見やると、やはり汐泉も目をパチパチさせ、小さくて上品な口をあんぐりとあけていた。
「ことちゃん、絶対慌ててます。知らない所で一人きりなんて...。俺の不注意なのは重々承知しています。ことちゃんが無事見つかったら何かご馳走しますから...お願いします!」
あぁ、
なんで、
なんで、
邪魔をする?
どうして、
どうして、
どうして、
邪魔をするんだ、
...星名湖杜。