あの歌が聞こえてくる
兄貴
一人で海に行った。すると、てつぼうがトシと楽しそうにサーフィンをしていた。しかもかなりうまく波を取っている。「おーマルぅー!まだ釣りなんかしてんのカヨ!波乗りしようよ!あ・コレ俺の女!みどり。マルの初恋の奴だっけ?わりいね。思い出汚して!」はっと!起きてしまった。「夢かぁ・・・。」もう昼の十二時をまわっていた。頭が痛い。昨日の記憶が曖昧だった。どうやって家に帰ってきたのかも分からない。とおるさんと『サライ』を歌った記憶はある。なぜか知らないがベットに自転車のサドルがある。まだボーっとする頭で居間に向かった。「おはよ。あー気持ちわりい。」「おはよってあんたもうお昼よ!机の上にオニギリあるよ!」「気持ち悪くて食えない。昨日俺どうやって帰ってきた?覚えてないんだけど。」「あんた覚えてないの?とおる君が帰るから、送ってくれるっていってんのにあんたがもう一軒行くってきかなくて、とおる君とカラオケ行って送って来てもらったんじゃない!あんたお礼の電話しときなさい!」「マジで。あーなんとなく思い出した。電話しとく。」とにかく二日酔いで頭が、そして日焼けで体が痛い。「ちきしょー泣きっ面に蜂かよ。今日も天気いーな。てつぼうなにしてんだろ?」電話してみた。留守電になった。まだ怒ってるのかよ。なんだか夢が気になってしょうがない。暇だし、散歩がてら海に向かうことにした。