あの歌が聞こえてくる
灯台の近辺にポイントを決めた。準備ができ、海パンに着替え、途中の酒屋で買ってきたビールで乾杯!海でのビールは最高だった。今かわいいアイドルの話や、あの芸人は誰と付き合ってるとか、どうでもいい暇な主婦のような会話をしているうちに時間は有に一時間を越えていた。「釣れねーな!まぁ天気も良いし、ビールもうめーし、人もそこまでいねーからいいかぁ!あ・てつぼう背中オイル塗ってくんねー!背中むけちゃうよ。」
「はいよー!でもホント天気いーなー!夏だよなぁー!彼女ほしーなー!」「彼女?いらねーよ!どうせめんどくさいだけだろ!」今日てつぼうにミドリちゃんへの愛の告白大作戦について相談しようとしたが、言い出せなくなってしまった。「そうかなー!いいじゃん彼女!あートシ君いいよなー!サーフィンうまいし顔イケてるし。俺さぁ、ちょっとサーフィンやってみよーかな!トシ君教えてくれないかな?マル頼んでみてよ!」「んー、てつぼうじゃ無理だな!飽きっぽいしー体ほせーし、それに寒いの無理だろ!結構夏とか言ってもずっと海入ってんのさみーよ!無理無理!!」なんか嫉妬してしまった。「えー!そうかなー!俺頑張るよ!しかも前からサーフィンやって見たかったんだー!そしたら、女の子にもモテたりして!だからお願い!トシ君に頼んでみてよ!」「てつぼうには無理だって!それに、板だってたけーよ!無理無理!」「んー!マルの板貸してよ!どうせやんないんだしー!!トシ君教えてくれるかな?」「じゃあ自分で頼めよ!どうせてつぼうには無理だから!」「なんだよ!無理無理って!ひょっとして焼いてんじゃないの?俺がサーフィンやることについて?マルが出来なかったからって・・・あ・ごめん・・・」アルコールのせいか、魚が釣れないせいか、歯が憂い今の自分達のせいか二人とも熱くなってしまった。「は!?お前喧嘩売ってんのか?人が下手に出てればいいきになりやがって!」
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