全てをかけた16才の少女〜幻獣〜


ハアッハアッ。

どれくらい走っただろうか。
息が切れて苦しい。頭がクラクラする。

それでも走り続けた。走り続けるしか無かった。

母に拒絶をされたこと。唯一血の繋がりがある家族だったのに。
母があーなることは今まで何度もあったでも私を拒絶することはなかった。

いや、我慢してただけなのかもしれない。今までずっと言いたかったのかもしれない。

ははっ。もういいや。もう戻るところもない。かと言って友達のいない私には行く宛もない。




死んでしまおうか…





楽になりたいな。





気づいたら赤信号の横断歩道を




渡っていた


< 5 / 9 >

この作品をシェア

pagetop