全てをかけた16才の少女〜幻獣〜
ハアッハアッ。
どれくらい走っただろうか。
息が切れて苦しい。頭がクラクラする。
それでも走り続けた。走り続けるしか無かった。
母に拒絶をされたこと。唯一血の繋がりがある家族だったのに。
母があーなることは今まで何度もあったでも私を拒絶することはなかった。
いや、我慢してただけなのかもしれない。今までずっと言いたかったのかもしれない。
ははっ。もういいや。もう戻るところもない。かと言って友達のいない私には行く宛もない。
死んでしまおうか…
楽になりたいな。
気づいたら赤信号の横断歩道を
渡っていた