夜をこえて朝を想う
その頃になって、大学は別のバイト先の子と付き合った。
だけど、すぐに別れた。
同じバイト先の女の子が彼の事を好きだと知ったから。
トラウマ…なのか
そういうのが嫌だった。もう…。
梓は、同じサークルだけどめったに来ない、広い大学でさえ有名なアイドル的存在に、大学入ってすぐの頃から熱を上げていた。
恋と言うか…ファン心理なのだと思っていた。
皆で、スケッチや、写真を取りに遠出した時の事
「あっちの方も綺麗だったよ。」
そう話しかけて来た、梓のアイドル吉良くんは
確かに、格好いい人だった。
吉良くんの姿が見えなくなると
「キャー!!湊!!しゃべっちゃったー!!」
そう言って、梓は私に抱きついて来た。
喋ったのは向こうで、梓は固まってただけ。
たまにしか来ないっていうのに…
梓のカメラには、彼の写真がいっぱい入ってた。
完璧にアイドルだな。
「どこがいいの?」
勿論、顔だろう。そう思って聞いた私に
1枚の絵を見せてくれた。
優しい。
優しい絵。優しい色…。
それと共に、絵すら写真に撮って保管してる梓に苦笑いした。
可愛いなぁ。もう。
「優しいでしょ?彼もね、きっと優しいと思うの。」
そうか…その絵から惹かれたんだ。
それから、梓に影響されて
いつの間にか、吉良くんを探すようになった。
彼の容姿は目立つので、見つけやすかった。
でも、それだけでなく…
梓を通して…いつの間にか私も彼を…見ていたのかもしれない。
いつも誰かに囲まれて過ごしていた。
男の子だったり、女の子だったり。
女の子で言えば…いつも違う子といた。
特定ではない誰かと。
美人で派手といったタイプだけではなく
まぁ、色んなタイプの子と。
…他大学にもいたな。そう言えば…
このサークルは合同で活動するときもある。他大学と。
その時にも1回すっごいイケメンが来たっけ。
吉良くんと二人で消えてった事で
だいぶザワついてたけど…
あの人は被写体所属だったよね。
まぁ、目立つ人だった。
何をしても。
だからこそ、梓は
「見てるだけでいい。」
そう言っていた。
それはそれで、梓がいいならって思ってた。
向こうが、こっちの認識をしているかも分からなかったから。
だけど、すぐに別れた。
同じバイト先の女の子が彼の事を好きだと知ったから。
トラウマ…なのか
そういうのが嫌だった。もう…。
梓は、同じサークルだけどめったに来ない、広い大学でさえ有名なアイドル的存在に、大学入ってすぐの頃から熱を上げていた。
恋と言うか…ファン心理なのだと思っていた。
皆で、スケッチや、写真を取りに遠出した時の事
「あっちの方も綺麗だったよ。」
そう話しかけて来た、梓のアイドル吉良くんは
確かに、格好いい人だった。
吉良くんの姿が見えなくなると
「キャー!!湊!!しゃべっちゃったー!!」
そう言って、梓は私に抱きついて来た。
喋ったのは向こうで、梓は固まってただけ。
たまにしか来ないっていうのに…
梓のカメラには、彼の写真がいっぱい入ってた。
完璧にアイドルだな。
「どこがいいの?」
勿論、顔だろう。そう思って聞いた私に
1枚の絵を見せてくれた。
優しい。
優しい絵。優しい色…。
それと共に、絵すら写真に撮って保管してる梓に苦笑いした。
可愛いなぁ。もう。
「優しいでしょ?彼もね、きっと優しいと思うの。」
そうか…その絵から惹かれたんだ。
それから、梓に影響されて
いつの間にか、吉良くんを探すようになった。
彼の容姿は目立つので、見つけやすかった。
でも、それだけでなく…
梓を通して…いつの間にか私も彼を…見ていたのかもしれない。
いつも誰かに囲まれて過ごしていた。
男の子だったり、女の子だったり。
女の子で言えば…いつも違う子といた。
特定ではない誰かと。
美人で派手といったタイプだけではなく
まぁ、色んなタイプの子と。
…他大学にもいたな。そう言えば…
このサークルは合同で活動するときもある。他大学と。
その時にも1回すっごいイケメンが来たっけ。
吉良くんと二人で消えてった事で
だいぶザワついてたけど…
あの人は被写体所属だったよね。
まぁ、目立つ人だった。
何をしても。
だからこそ、梓は
「見てるだけでいい。」
そう言っていた。
それはそれで、梓がいいならって思ってた。
向こうが、こっちの認識をしているかも分からなかったから。