夜をこえて朝を想う
帰り、遅くまで開いてるスーパーに寄り、買い物をした。

「あ、そうだ。明日、お弁当作るね。」

「ああ、いいのか?」

「私、お料理苦手だけど。」

「……。無理しなくても…」

「作るのは、好きなの。」

「楽しみに、しておく。」

次の日の約束がある。

それは、あの日も同じだったけれど

それだけで泣きたくなる。

誰かが家にいるのも。

その夜も

脳内ホルモンの

イルカが

たくさん

泳いだ。

明日、ピクニックだというのに…さぁ。

なかなか海から出れないもんだ。

もう、海藻ではないけれど。

でも…

明日が楽しみなのは、初めて。

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